01 ご挨拶
はじめまして。清野寛人(Kiyono Kanto)と申します。
デザイナーとして歩みだした私の軌跡を記録する「ポートフォリオ」、そして日々の試行錯誤や着想を綴る「ジャーナル」として、個人サイト「kantokiyono.com」を開設いたしました。
末永くお付き合いいただけましたら幸いです。
02 本サイトについて
私は、どんな人にも寄り添うデザインを目指しています。
とはいえ、それはいわゆる「ユニバーサルデザイン」とは少し違います。
私の描く理想は、誰かに「良い」「悪い」と評価されることのない、無評価のまま在り続けるようなデザインです。
ある場所に、ただ在る。
誰もがそれに気づきながらも、言葉にせず、語らず、それでも何かが確かにそこにある。
生活の中に、ごく自然に、ぼんやりと溶け込むような存在。
空気のように、静かな輪郭を持ったもの。
その想いをかたちにするために、私は「kantokiyono.com」という白紙を用意しました。
ここにはまだ、何も描かれていません。
けれど、誰かの暮らしの余白にふと置かれるような、そんな存在にしていきたいと考えています。
03 視点について
私は、すべてを言語化することを望んでいません。
この場においても、デザインを“語る”より前に、それらがどこを向いているものなのか、その視点の位置を整えておきたいと思います。
デザインは、問題を解決するためだけにあるのではない。
問いをそっと置く行為でもあると、私は考えています。
どういう素材を使ったか、どういう機能を持たせたか。
そういった情報以上に大切なのは、なぜそのかたちに導かれたのかという、言葉になりきらない思考の流れです。
このサイトにはそうした「思考のクロッキー」のようなものを、そのままのかたちで置いていきたいと思います。
ここに並ぶのは、正解でも、完成でもありません。
ただ、そのとき私が見ていたもの。
そういう視点を、静かに置いていく場所です。
2025年05月10日
清野寛人